南半球へ渡った能舞台 オーストラリア薪能
TOKYO MXテレビ 2004年12月18日放送 あらすじ
オーストラリア・パースで初めてという能舞台上演
2004年、オーストラリア・パースの「HIS MAJESTY’S THEATRE」は、開設100周年を迎えました。西オーストラリアに、唯一残るエドワード王朝風の劇場の舞台は、これまで数多くの名優やスターが飾り、西オーストラリアの芸術文化の中心として、多くの国民から支持されてきたそうです。
この劇場の100周年記念事業を行うに当たり、劇場を所有し運営を行う西オーストラリア州は、日本のNPO法人世界芸術文化振興協会会長の半田晴久さんに、100周年記念事業実行委員会総裁の就任を依頼したそうです。
半田晴久さんは、これまで、西オーストラリアで数々の交流事業を行い、昨年は「パース・インターナショナル・アート・フェスティバル」の、国際部門担当の総裁を務めたこともあり、パースから「市の鍵」を贈られている。また、世界的に有名なパース出身のバリトン歌手、グレゴリー・ユーリシッチ氏と「オーストラリアン・オペラ・スタジオ」を創設し、若手オペラ歌手の育成につとめるなど、日豪の芸術文化の交流と発展にも力を注いでいます。
番組では、劇場100年の歴史上初めて上演された宝生流の能楽を中心に、関係者のインタビューを交え、日本の伝統芸術がパース市民に与えた感動と、民間が行う文化交流の意義を伝えていました。
西オーストラリア政府から、記念事業の総裁を依頼
会場となったヒズ・マジェスティーズシアター。今年100周年を迎えた、西オーストラリアでもっとも権威のある劇場です。
半能『田村』
半能『田村』
シテ(坂上田村丸の霊):深見 東州
ワキ(旅の僧):野口 能弘
笛:貞光 訓義
小鼓:幸 信吾
大鼓:高野 彰
後見:山内 崇生/辰巳 孝弥
地謡:広島 克栄/佐野 登/小倉健太郎/澤田 宏司/
東川 尚史/藪 克徳/當山 淳司/川瀬 隆士
狂言「寝音曲」
狂言「寝音曲」
太郎冠者: 山本 則俊
主: 山本 則秀
半能『石橋』連獅子
半能『石橋』連獅子
白獅子:渡邊荀之助
赤獅子:山内 崇生
法師:野口 能弘
笛:貞光 訓義
小鼓:幸 信吾
大鼓:高野 彰
太鼓:徳田 宗久
後見:辰巳 孝弥/渡邊 茂人
地謡:広島 克栄/佐野 登/小倉健太郎/澤田 宏司/ 東川 尚史/藪 克徳/當山 淳司/川瀬 隆士
記念式典
芸術を通して、相互の理解と親善を深め、未来につなぐ意義は決して小さくはないと言えましょう。