「浙江能楽事始」深見東州(半田晴久)出演
TOKYO MXテレビ 1999年9月25日放送 あらすじ
中国大陸初の流派家元による能楽公演
中国の浙江大学日本文化研究所は、王勇教授が所長を務める、中国で唯一の日本文化研究所です。日本の歴史、宗教、文学などを中心に、大学院の学生が毎日、日本の文化、中国と日本の文化の交流などについて勉強しています。
1999年、浙江大学の日本文化研究所が創立10周年を迎えるのを記念し、日本を代表する伝統芸術のひとつである、宝生流の能楽を上演することになりました。
流派家元による能楽公演は、なんと、中国大陸初のことだそうです。
能の上演を初めて見た浙江大学日本文化研究所の若い研究者も、能の上演を企画した所長の王勇教授も、中国と日本の文化交流について、ますます関心を深くしたということです。
浙江大学名誉教授の深見東州(本名・半田晴久)は、宝生流第19代家元の宝生英照の協力のもと、浙江大学の記念行事の一環として、日中友好をはぐくんだのでした。
歴史ある浙江省杭州市
こちら、会場の浙江音楽庁です。杭州市の中心、曙光路にあるそうです。
中国、浙江省杭州市は清の時代に始皇帝が銭塘県を置いたのが始まりと言われる、歴史のある都市です。13世紀、元の時代には、人口100万人、世界最大の都市として栄え、当時杭州を訪れたマルコ・ポーロは、世界で最も美しく華やかな町と、その印象を語っています。現在の人口は130万人、生糸とお茶の産地、そして海、川、鉄道、道路の交通の拠点として発展を続けています。 浙江大学は1897年、清の時代に、当時の知識人たちが創設した、求是書院がその始まりです。学生数6万人、経済、理工、人文、医学などを教える、中国でも最大規模の総合大学です。
仕舞「鶴亀」
仕舞「鶴亀」
シテ:深見 東州
地謡:辰巳満次郎/佐野 登/山内 崇生/和久荘太郎
能「羽衣」
能「羽衣」
シテ(天人):宝生 英照(宝生流宗家)
ワキ(漁夫):高井 松男
ワキヅレ(漁夫):梅村 昌功/大日向 寛
笛:一噌 隆之
小鼓:幸 信吾
大鼓:亀井 広忠
太鼓:吉谷 潔
後見:辰巳満次郎/佐野 登
狂言「棒縛」
狂言「棒縛」
シテ(次郎冠者):山本東次郎
アド(主 人):山本 則秀
アド(太郎冠者):山本 則重
能「石橋」
半能「石橋」
シテ(赤獅子):深見 東州
ワキ(寂昭法師):高井 松男
笛:一噌 隆之
小鼓:幸 信吾
大鼓:亀井 広忠
太鼓:吉谷 潔
後見:辰巳満次郎/山内 崇生/小倉健太郎/水上 優
地謡:
小倉 敏克/渡邊荀之助/広島 克栄/佐野 登
小林 晋也/和久荘太郎/伊藤 浩史/高橋 憲正