スーパーオペラ「楊貴妃」 アジアから世界へ

TOKYO MXテレビ 2005年12月24日放送 あらすじ

 

オペラという芸術を通して、アジアから世界へ

深見東州・活動の歴史DVD テレビ放送シリーズ18 たちばな出版
深見東州・活動の歴史DVD テレビ放送シリーズ18 たちばな出版

楊貴妃を祀った言い伝えのある墓が、山口県油谷町にあるそうです。

 

「楊貴妃は生きて日本に渡った!」

そんな伝説が今なお、日本にも中国にも伝えられているのです。

 

この伝説をもとに、玄宗皇帝との恋に生きた楊貴妃の悲劇を現代に蘇らせた創作オペラが、この、スーパーオペラ「楊貴妃」なのだそうです。

 

オペラ「楊貴妃」を創作したのは、「中国歌劇舞劇院」という芸術団体であるそうです。市場開放で高度成長を続ける中国では、その一方で、今、改めて歴史や伝統が見直されるという動きもあるそうです。

深見東州(半田晴久)インタビュー

楊貴妃は、中国を代表する美人であり、また、ラブロマンスかつ悲劇の主人公ですね。これをぜひオペラにしたいって悲願があったわけです。

 

歌劇舞劇院のみんなの悲願を何とかかなえようということで、夢と理想に燃えて、世界最高のものをつくろうと。それぐらいのハイテンションと夢を持って、演出に磨きをかけ、ほんとに洗練されたオペラとなりました。

 

ほんとに、いい作品として世界に広まるんじゃないかと思ってるわけです。

第1幕 「金:開元盛世」

(1)遣唐使として唐の都にやって来た赤雄(深見東州:右)と貞子(中国人歌手のシンジョウ)。赤雄「日本の信使、拝謁つかまつります!」この一言だけが日本語で、あとは全て中国語でした。

 

(2)玄宗皇帝の治世のもと、大唐帝国は最盛期を迎えていた。

 

(3)赤雄と貞子は玄宗皇帝の許しを得、多芸多才な楊貴妃を師と仰ぎ、勉学に励むことを誓う。

 

(4)李林甫(りりんほ)宰相の死を聞いた玄宗皇帝は、新宰相に楊貴妃の兄、楊国忠(前列最右)を任命する。これに憤然とする安禄山(前列最左) 

 


第2幕 「火:梨園の沐浴」

(5)華清宮(かせいきゅう)の梨園にて。玄宗皇帝と笛を吹く赤雄(深見東州)と、楊貴妃に琵琶を教わる貞子(シンジョウ)。

 

(6)華清池(かせいち)で沐浴する楊貴妃(王燕ワンイェン) 

 

(7)愛を語り合う玄宗皇帝(範競馬ファンジンマー)と楊貴妃(王燕ワンイェン)。

 

 


第3幕 「土:馬嵬坡」

(8)安禄山造反、そして楊国忠殺害のらせに愕然とする玄宗皇帝と楊貴妃。陳玄礼(ちんげんれい)率いる唐の軍勢は、安禄山征伐に向かおうとする。しかしその前に、朝政の乱れの原因は、楊家一族の豪奢な暮らしにあるとし、禍根を断つべく楊貴妃に自殺を迫る。

 

(9)「国も楊貴妃も手放すことはできない。楊貴妃を追いつめたのは私だ…!」と、楊貴妃の手をとって苦悩する玄宗皇帝。二人を心配そうに見守る赤雄(深見東州)と貞子(後方)。 

 

(10)「私はただ愛することを知るのみ…。唐のため、帝のために、誰を恨むことなく黄泉へ参りましょう。」傷つきながらも死を覚悟する楊貴妃と、とりすがる玄宗皇帝。 

 

(11)「楊貴妃様に何の罪がありましょうか? 皇帝様を愛したのがいけなかったのでしょうか?」と、楊貴妃のために恩赦を求める赤雄(深見東州)と貞子。

 


(12)「天に比翼の鳥となり、地に連理の枝となる。」 …今世での別れを前に、永遠の愛を誓う二人。「楊貴妃に死を!」と兵士らの声が響く中、白絹を持って死にゆく楊貴妃と、絶望に倒れそうになりながら、見送る玄宗皇帝。  

 

第4幕 「木:天皇に謁見」

(13)赤雄(深見東州;最左)は、馬嵬坡(ばかいは)の一件で命をとりとめた楊貴妃を連れて、日本へ渡り、二人は天皇に謁見する。そして、貞子に扮した楊貴妃は、開元驚世鑑と書をしたため、中国で学んだ琵琶を披露し、唐の興亡を自らの境遇を託して歌う。 

 

(14)無事に帰国した赤雄と貞子の労をねぎらう天皇は、二人に結婚をすすめる。しかし、貞子に扮した楊貴妃は、「自分は貞子ではない。」と、真実を明かそうとし、赤雄(深見東州)はこれを引き止めようとする。二人は、偽証罪で捕らえられんとするが、天皇の一言で放たれ、真相を語ることを許される。 

 

(15)回想シーン:馬嵬坡(ばかいは)にて、白絹で首を吊った楊貴妃に、まだ息が残っていると知らされた貞子。今こそ楊貴妃の恩に報いようと、自ら身代わりとなって死ぬことを決心する。

 

(16)回想シーン:貞子は、楊貴妃を守り共に日本に帰るよう赤雄(深見東州)に伝え、「あなたの愛には来世で応えましょう…」と別れを告げる。赤雄は悲嘆にくれながらも、小さなアリアを歌い、貞子の捨て身の愛を受け入れる。 

 

 

 


(17)真相を聞いた天皇は、貞子の義挙を讃え、その霊を弔う。そして、日本を第二の故郷にしなさいと、楊貴妃をあたたかく迎え入れる。赤雄と楊貴妃は、天皇の恩情に心から感謝し、貞子の想いを無駄にせぬよう、生涯の忠節を誓う。

第5幕 「水:尽きせぬ想い」

(18)長い年月が流れ、楊貴妃は玄宗皇帝に変わらぬ想いを寄せ続け、今日も海辺に佇たたずみ、唐の国の方を眺めている。楊貴妃の深い悲しみを、中国語の長いアリアで歌う赤雄(深見東州)。

 

(19)遠方より、風にのってかすかに聞こえる歌声。「あれは唐の歌…?唐の船が来たのかしら?」 

 

 

(21)愕然とする楊貴妃。「皇帝様はもはやこの世にはいらっしゃらない…。」 

 

(20)にわかに訪れた唐人に、玄宗皇帝の消息を尋ねる赤雄と楊貴妃。「皇帝は、楊貴妃を失った悲しみの果てに、病をえてご逝去なされた。」と聞き…。 

 

(22)「もう思い残すことはありません。真実の愛だけを残して、私は天へ向かいます。」楊貴妃はこの世に別れを告げ、海に向かって歩き、静かに去ってゆく。