オペラ「元禄のトラビアータ(椿姫)」
TOKYO MXテレビ 2003年10月4日放送 あらすじ
和と洋の出会いを掲げた「元禄のトラヴィアータ」
2003年8月28日、新宿文化センターで上演された、「オペラ元禄のトラヴィアータ」をめぐるドキュメンタリー番組。「元禄のトラヴィアータ」は、2002年にオペラ「聖徳太子」を企画、上演したNPO法人世界芸術文化振興協会(IFAC)が、再び挑むオペラルネッサンス第2弾。
上演は原曲、原語のまま時代設定を日本の元禄時代に移し、ヴィオレッタは花魁に、アルフレードは田舎の地主の跡取りという、役柄で登場します。
番組では、オペラ「元禄のトラヴィアータ」を紹介しながら、野心的なオペラ作りで、日本のオペラ界に一石を投じている世界芸術文化振興協会の、深見東州会長はじめ、演出の大島尚志、音楽監督の栗林義信氏らスタッフ、キャストのインタビューを交え、このオペラ上演がもたらす意義や日本のオペラ界の未来像などを探ります。
第一幕
春普麗徒(アルフレード)が美穂麗多(ヴィオレッタ)に、一年も前から心を寄せていたと告白します。
第二幕 1場
息子への思いを込めて父・慈兵衛流門(ジェルモン)が歌う「プロバンスの海と陸」
第二幕 2場
美穂麗多(ヴィオレッタ)に裏切られたと思い、怒りに我を忘れた春普麗徒(アルフレード)は、美穂麗多(ヴィオレッタ)にお札を投げつけます。
そこに父・慈兵衛流門(ジェルモン)が現れ、息子・春普麗徒(アルフレード)の卑劣な行為を戒めます。
第三幕
キャスト
- 美穂麗多(ヴィオレッタ)
- 小林 菜美
- 春普麗徒(アルフレード)
- 井ノ上 了史
- 慈兵衛流門(ジェルモン)
- 深見 東州
- 浮浪羅(フローラ)
- 大貫 裕子
- 賀須頓(ガストン)
- 田代 誠
- 飛忍(トビニー)
- 筒井 修平
- 度方流(ドゥフォール)
- 松尾 健市
- 苦乱比留(グランヴィル)
- 若林 勉
- 珠是平(ジュゼッペ)
- 山村 尚正
- 安仁奈(アンニーナ)
- 山口 清子
- 合唱
- 元禄のトラヴィアータ合唱団
- 管弦楽
- 東京ニューフィルハーモニック管弦楽団
毎日新聞 掲載記事
オペラ「椿姫」の江戸・吉原版公演--新宿文化センター /東京
2003.08.29
パリ社交界の高級娼婦、ヴィオレッタの物語を江戸の遊郭・吉原の花魁(おいらん)、美穂麗多(ヴィオレッ タ)の悲恋物語として上演した=写真。若さと美貌(びぼう)と教養を備えた美穂麗多役には、小林菜美さん、 美穂麗多を愛する春普麗徒(アルフレード)役には井ノ上了吏さんと、日本オペラ界で活躍する顔ぶれ。春普麗徒の父、慈兵衛流門(ジェルモン)役は同協会の深見東州会長が熱演した。出演者たちは、登場人物の心の動きを日本舞踊で表すなど、西洋と日本の文化を見事に融合。客席から出演者たちに大きな拍手が送られた。【宮本 扶未子】
オペラ「元禄の椿姫」--28日、新宿文化センター /東京
2003.08.09
19世紀のパリを舞台にした有名なヴェルディのオペラ「椿(つばき)姫」を17世紀初頭の江戸に移し、美しい花魁(おいらん)の悲恋物語に仕立てたオペラ「元禄のトラヴィアータ-和と洋の出会い」(NPO法人世界芸術文化振興協会製作・主催、毎日新聞社後援)が28日、新宿区新宿6の新宿文化センターで上演される。
江戸時代終えんのきっかけになった黒船来航と「椿姫」の初演(伊フィレンツェ)が同じ1853年だったことや、物語の舞台・パリの高級サロンと江戸の華やかな吉原の類似性などに着目し、「元禄のトラヴィアータ(椿姫)」と題して、和・洋の文化の出合いを試みている。
総合プロデューサーは深見東州氏。演出は大島尚志、音楽監督には栗林義信の各氏を迎えた。演奏は東京 ニューフィルハーモニック管弦楽団。指揮は山上純司氏。